AI博覧会は、AI技術とソリューションの専門展であり、会場には、業務効率化に貢献するAIツールから、マーケティングを変革するAIプラットフォーム、製造現場を高度化するAIシステムまで、具体的な課題解決に繋がる多種多様なソリューションが集結された。
開催:2025年8月27日(水)~ 8月28日(木)10:00-18:00
会場:東京国際フォーラム
8月28日(木)に開催されたセミナーをレポートする。
1「ニッポンの生成AI開発力強化と国際競争戦略」(経済産業省)
日本は生成AIを活用し付加価値を高める必要がある。事業会社が自らソフトを作り、効率化だけでなく価値創出を目指す時代へ変わった。人材育成やAIガバナンスも重要な課題だ。領域特化型AIやPhysica AIの開発が社会課題解決の鍵となる。
2「AI時代のリスキリング ~スキルベース組織が創るキャリアの未来」
(ジャパン・リスキリング・イニシアティブ)
リスキリングは個人努力でなく組織責任。事業戦略としてスキル可視化と再配置が重要。AIが業務をスキルに分解し、スキルベース組織への移行がDX成功の鍵となる。AI時代の人材は創る人・使う人・使われる人に分かれ、学際的スキルが求められる。
3「【8月 最新版】『AI社員』の業務風景をデモでお見せします」
(JAPAN AI)
AI活用は第3段階へ進化。AIエージェントがツールを使い業務を遂行する時代が到来した。API連携と業務プロンプトで機能別エージェントを構築し、社員化・組織化が可能になった。 AIにデータ作成を任せる流れが加速し、今後は、AIトランスフォーメーション(AIX)が鍵となる。
4「生成AI大賞2024受賞企業のライオンとNECビジネスインテリジェンスが語る 業界を変える生成AIの価値創造事例」
(Generative AI Japan、NECビジネスインテリジェンス、ライオン)
生成AIは業務改革の中心技術。事業会社が主導し、AIエージェント活用が進む段階にある。 完璧を求めず試行錯誤で品質向上し、教育・組織設計もAI前提で再構築が必要となる。 社会的教育と人間の役割再定義が急務。貢献実感のあるAI共存型社会が求められる。
5「中小企業のAIエージェント戦略 組織論から考える人材育成勝筋」
(生成AI活用普及協会、AICX協会:小澤 健有氏、KIZASHI)
AIエージェント時代ではプロンプト不要。暗黙知の言語化・データ化が中小企業戦略の鍵。 技術者はAIアーキテクト等に分類され、配置と教育が重要。AIスキルは作る人と使う人に分化する。 生成AIの出現により人間が本来すべきことに注力すべきだ。AIは標準化され、誰でも使える時代となる。
6 「生成AI開発動向と国産生成AI基盤モデルの活用」
(Preferred Networks)
生成AIは急速に普及。今後は高品質な少量データと強化学習で性能向上を図る必要がある。 AI推論の計算量は爆発的に増加。日本は特化型AI活用が遅れ、トップダウンの推進が求められる。国産技術も進展中。MN-CoreやPLaMoなどが高効率・高性能な日本語生成AIとして注目される。
